佐山が考えたアングルだった。藤原によるスーパータイガー腕折り事件とは? #プロレス #格闘技 #RIZIN

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1985年1月16日、大阪府立臨海スポーツセンターでの公式リーグ戦。スーパータイガーvs藤原の一戦。
前回の試合においてノーフォールデスマッチでタイガーに敗れた藤原は、そのルールに加えてさらに「ロープブレイク無し」を要求。雪辱戦に臨んだ。

前回の対戦で、それまでのプロレスのリングでは、見たことのないデスマッチを披露した両者が、この対戦では結果的にそれ以上の凄みのある試合を展開した。そこで藤原による
スーパータイガー腕折り事件が起こってしまったのである。

スーパータイガーは前回同様、藤原をコーナーへ詰めてキックを連打。ダウンしたところへニードロップを連発。追い討ちをかけて、クロックヘッドシザースを決めた。
しかし藤原は、すかさずタイガーの足を取るとアキレス腱固め、腕関節技と畳み掛けていく。そして20分過ぎ、藤原は肩固めでタイガーの動きを封じ、そのまま覆い被さってチキンウイングアームロックを決めた。

だがタイガーはギブアップしない。そして藤原がひねりを加えた瞬間「バキッ」という音が響き、タイガーの左腕が脱臼してしまった。すぐにレフリーストップが宣せられたが、タイガーは痛みでうずくまり、藤原は「仲間にあんな事をやってしまった。友だちの腕を折るなんて…」と号泣。前田を始めとする選手全員がリングへ上がり「救急車を呼べ!」と大混乱になった。

これが俗に言う、「藤原喜明によるスーパータイガー腕折り事件」である。この一戦は第1次UWF、いや、日本プロレス史上で最も凄惨な一戦と言われ、関節技の恐怖を改めて知らしめると共に、号泣した藤原と佐山の友情物語として今も語り継がれている。

UWFのリングでは見慣れている関節技が、ときに凶器にもなりえることを証明した試合でもあった。特に藤原の関節技は極めて恐ろしく危険なものであることを観客に認知させた。

この動画について
URL https://www.youtube.com/watch?v=Sb_Hn_-FvIU
動画ID Sb_Hn_-FvIU
投稿者 オレたちのプロレスと格闘技の考察
再生時間 21:31

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