今やメジャーで最も注目される人物、大谷翔平。
メジャー挑戦の際には、「二刀流はメジャーで通用しない」という声が多くありましたが、大谷選手はまったく気にもしていませんでした。大谷選手の思考においては、あくまで「自分がどう思うか」「自分がどう感じるか」ということが根本にあり、他人の評価がどうだとかは二の次のようです。母親の加代子さんは次のように語っています。
「パイオニア精神というか、反骨精神というか、二刀流をやってみたいという、そんな我が道を行く性格は、主人に似ています。長男もそう。それに対して私と長女は周りから浮くようなことはしたくないタイプ。
周りからどう見られているか?ということよりも、自分で何がやってみたいか?ということが、翔平にとっては大事なんだと思います。」
母親・加代子さんが語るように、「自分の我が道を行く」大谷翔平選手。
メジャーに挑戦する2017年当時のインタビューで大谷選手は、次のようにコメントしています。
「周りに何を言われても、何も感じないですね。どっちかに絞るという感覚も、あんまりないかな。そもそも、そういう感覚があったら、ここには来てなかったと思うので、今はずっと両方ともやっていくという目標を持ってやってます」
普通とは違う「二刀流」という道を選び、プロとしてのキャリアを歩み始めた大谷選手ですが、「1つに絞った方がうまくいく」という従来の考え方に対しては次のように語っています。
「バッティングにはバッティングのうまくいかないことがありましたし、ピッチングにはピッチングのうまくいかないことがあった。それは二つやってなくても、一つだったとしても変わらなかったと思います」
野球は投手、打者に絞るのが通説でありましたが、大谷選手は二刀流としてトレーニングや体づくりに取り組んだ結果、今の成績を残すことができています。二刀流成功の要因の一つは、大谷選手が「二刀流をやる」という常識破りな思考を貫き通したことが大きかったのではないでしょうか。
ということで、今回はそんな大谷選手が、「どうして他の選手にはない常識破りな考え方ができるのか」その秘密に迫っていきたいと思います。
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◆大谷の常識破りな発想
まずは、大谷選手の常識破りな考え方がよくわかるエピソードをいくつかご紹介します。
大谷選手ほどの実力者であっても、ここまでの活躍をするための努力は並大抵のものではなかったはずです。
しかし、誰もが嫌になる練習を自身の長所に変える思考が大谷選手にはありました。
「練習って面白いんですよ。練習を通じて自分の長所や能力を『発見』することもそう。そういう『気づき』を得る瞬間があるのが練習の面白さ、醍醐味(だいごみ)ですね」
練習がおもしろいと発言する大谷選手。本当に野球が好きなんだと実感してしまいますね。
そんな大谷選手は、好きなことは頑張れる能力があると自身でも認めています。
「好きなことに関して頑張れる才能はあると思いますね。それが僕は野球でしたし、たまたま生まれてすぐというか、ある程度早い段階で好きになったことがすごくラッキーだなと思っているので。今でもそうなんですよ、常に寝室にバットとかボールを置いてあって、ふと何かこういうのがいいんじゃないかと思った時に鏡の前に行って試してみたりとか。好きになってそれ(野球)を頑張れる能力があったかなと思っています」
野球以外にも才能豊かであると思ってしまいますが、特に野球に関しては特別な思いがあったようです。
二刀流を続けていると、他の選手に比べてケガのリスクも大きいのも確かです。
実際、2019、2020年はケガに苦しむシーズンを送っています。
ケガに苦しんでいるときは、誰もが焦りや不安が先に立ってきますが大谷選手は違ったようです。エンゼルス番記者のジェフ・フレッチャーさんが次のように証言しています。
「彼は私たちにイライラを見せることはないんですよ。常に物静かな調子で話し、自分の目標を淡々と話すだけなので」
とはいえ、投手が出来ず打者だけのシーズンを送ったときは悔しかったと表現する大谷選手。それでも、ケガをして投手を休んでいる時期にはこんな考え方をしていたのだと言います。
「僕はバッターがあったので試合に出ることもできて、ラッキーだなと思ってました。投げられない、じゃなくて、打てるという考え方にシフトしました。バッターとして打てる量は確保できて、試せる量は増えるので」
思うようにいかない時や、苦しいときにはイライラするものですが、ラッキーと思える大谷選手の発想には驚きです。
どうしてこのような考え方をすることができるのでしょうか?
大谷選手の発想力は、実は学生時代に身に付けた「とある習慣」によって磨かれていたのです。
◆大谷の常識破りな発想を育てた習慣とは
さて、投手として打者として異次元の活躍を見せている大谷選手が、高校生のときに作成した「目標達成シート」には、将来の成功の要素の1つとしてこんな項目が記載されています。
それは、《本を読む》こと。
大谷選手は、野球の練習と睡眠ばかりが日々の生活の大部分を占めていると見られがちですが、実はかなりの読書家。インドア派で、ゆっくりと読書に時間を費やすことも多いようです。
日本ハム時代の大谷選手の自室の本棚には、トレーニングや栄養学の本に交ざって、ビジネス書や自己啓発本も多く並ぶほどの愛読者ぶり。ちなみに、電子書籍だと活字が頭に入ってこないらしく紙の本派。小説などの物語は苦手だそうです。
大谷選手が高いモチベーションを維持できる秘訣は「読書」にあるといいます、
たとえば先ほども名前が挙がった『運命を拓く』は、究極にポジティブな思考を持つことを説いています。とあるスポーツライターも、大谷選手のポジティブ思考が読書から育まれていると分析していました。
「天風はエジプトで出会ったヨガの指導者に“死ぬまでは生きている。死を考えても仕方ない”と言われたことから、マイナス思考の無意味さを見出しました。大谷選手がプレッシャーのかかる場面でも普段の力を発揮できるのは、読書から得たポジティブ思考があるからと言えるでしょう」
大谷選手も先人たちの知恵から多くの考え方を学び、吸収しているのでしょう。
また、稲盛(いなもり)和夫の『生き方』や『心。』、渋沢栄一の『論語と算盤(そろばん)』に加え、世界有数の大富豪・イーロン・マスクに関する本や、2000年代に童話テイストのビジネス書としてブームを呼んだ『チーズはどこへ消えた?』なども読破したようです。
さらに、漫画も好きなようで、『SLAM DUNK』『呪術廻戦』『キングダム』などの人気シリーズは、米国に渡ってからも読み続けているそうです。何となく親近感が湧きますね。
この動画について | |
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URL | https://www.youtube.com/watch?v=2CGKFvmfeUY |
動画ID | 2CGKFvmfeUY |
投稿者 | ホマレックChannel |
再生時間 | 36:11 |
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