正対する相手の背中に回した両腕をがっちりと固定(クラッチ)、相手の動きを封じた上で抱え上げ、ブリッジの体勢から後方へ豪快に投げ落とす。レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎は「僕のグレコは反り投げとともにずっとある。一番魅力的な技だと思う」と話す。
成功のポイントは二つ。四つ身になって相手の後ろで組んだクラッチの固さ。そして、相手を上方へ持ち上げるときに、自分の下っ腹で突き飛ばす勢いだ。自由を失った相手は空中で1回転し、背中からマットにたたきつけられる。
反り投げが文田の「専売特許」とされるゆえんは、投げる際にブリッジで反り返る角度が誰よりも深いことだ。一般的な選手は背中を十分に反らすことが出来ず、真っ逆さまではなく前方に飛んだ格好の相手は、顔や肩からマットに着く。
角度のある美しいアーチ状の投げを可能にしているのが、「猫レスラー」の異名を持つ文田の背中から腰にかけた筋肉と関節の柔らかさだ。
この動画について | |
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URL | https://www.youtube.com/watch?v=absWE2On7Zk |
動画ID | absWE2On7Zk |
投稿者 | 朝日新聞デジタル |
再生時間 | 02:51 |
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