ボールを保持した時に縦への意識が非常に強いのが特徴。これはボールを保持した際にロングボールを蹴るというわけではなく、あくまでショートパスが主体ではあるものの横パスをあまり使わないということ。
ポゼッションサッカーを行う上で最も重要なのはパスコースをできるだけ多く作ることであり、そのためには三角形を作らなければならない。4-3-3は最もトライアングルを作りやすいフォーメーションの1つである。
現在最も注目されている戦術理論の1つは“5レーン理論”だろう。中央とサイドだけではなく、“ハーフスペース”という概念をもたらしたことによって戦術の整備が進んでいる。“ハーフスペース”はダイアゴナルなパスや動き出し、死角の戦術的利用だけではなく、トライアングル作りにも貢献している。
周辺の選手が数多くのトライアングルを生み出すことによってボールを循環させ前進させていた。
特にパスコースについては、幾何学に関する応用数学であるドロネー三角形分割によって分析することが可能である。
サッリ・ボールは少ないタッチ数でショートパスを繋ぐ場面が多い。これは前向きの広い視野を持った選手にボールを預けることができるとともに、それぞれの選手が死角を補完し合いながら素早いボール回しによって相手をいなすことができる。
前向きの選手を使うには、列を飛ばした縦パスを送る必要がある。例えばセンターバックから中盤にパスを送り、プレッシングを受けて前を向けずにバックパスを出せば、振り出しに戻ってしまうことが多い。しかし、そこを飛ばして前線の選手まで縦パスを通すことができれば、中盤に落として前向きにプレーできて前進ができる。すなわち、2歩進んで1歩下がるということである。特にセンターバックの縦パスによる前進がよく見られる形である。
ボール保持の局面を重視するチームにとって、“ネガティブトランジション”の向上は不可欠である。ボールを喪失した時にできるだけ速くボールを奪い返し、再びポゼッションをするためには、素早くプレッシングをかけてカウンターアタックを防ぎつつ、ボールをそのスペースに閉じ込めてしまう必要がある。そのためには、ボール保持者に素早く激しいプレッシングを徹底するとともに、チーム全体で適切なポジショニングを維持しインターセプトを狙わなければならない。
この動画について | |
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URL | https://www.youtube.com/watch?v=7VWPd_Qv26s |
動画ID | 7VWPd_Qv26s |
投稿者 | Dries Mertens |
再生時間 | 03:44 |
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